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まとめ

本稿では、アートワークショップやアートプロジェクトがどのような可能性と課題を有するのかを検討するために、こうした芸術が「プロセスを重視する共同制作による芸術表現」であるという特徴に着目して共創型芸術という新しい概念を提案した。結果として、アートワークショップやアートプロジェクトを総合的に把握する上で、この概念の活用が有効であることが確認できたと考えている。今後はこうした構想に基づいて調査、分析を進め、実証的な研究を展開していくこととなる。また、共創型芸術の可能性や課題についても実験によって検証することになるだろう。こうした作業を通して、アートワークショップやアートプロジェクトの芸術的価値と社会的価値を明解なものにし、その発展と深化に役立つ研究の構築を目指していきたいと考えている。

謝辞

本稿作成にあたりご指導とご助言をいただきました九州大学大学院芸術工学府藤原恵洋教授と、修士研究以来、ご助言いただいている神戸芸術工科大学森下明彦教授に深く感謝いたします。

注・引用文献

*1―
橋本敏子『地域の力とアートエネルギー』学陽書房、1997年、20−24頁
*2―
工藤安代『パブリックアート政策』勁草書房、2008年、10−12頁
*3―
谷口文保「地域社会とアートの関係について −アートワークショップの現場から−」『地域とアートのコラボレーション 事例研究』環境芸術学会第8回実行委員会編、環境芸術学会、2007年、24−27頁
*4―
大塚聡(1970〜)中瀬康志(1955〜)光井清陽(1967〜)諸泉茂(1954〜)吉川陽一郎(1955〜)の5名の美術作家によって構成されるチーム。
*5―
共生空間Psi『いきいきとしたもの いきているようなもの 〜パブリックアート・新たな視点〜284人の子供たちとその宇宙 さいたま新都心シビックコア地区ペデストリアンデッキ・アートプロジェクト』共生空間Psi、2001年、12頁
*6―
鶴見俊輔『限界芸術論』筑摩書房、1999年、15−16頁
*7―
鶴見俊輔『限界芸術論』筑摩書房、1999年、88頁
*8―
田甫律子『アトランタの空、4万個の手袋飛んだ―田甫律子のコミュニティアート―』淡交社、1997年、68−75頁
*9―
都市環境デザイン会議関西ブロック編「都市環境デザインセミナー98年第1回記録 育てる環境とコミュニティ コミュニティ&アート計画in南芦屋浜復興公営住宅」 http://www.gakugei-pub.jp/judi/semina/s9801/index.htm#Mmin3025
*10―
河崎晃一「コミュニティアートとの出会い」『アトランタの空、4万個の手袋飛んだ―田甫律子のコミュニティアート―』田甫律子著、淡交社、1997年、77頁
*11―
谷口文保「環境芸術ワークショップの報告2000−2002」『神戸芸術工科大学紀要 芸術工学2002』、神戸芸術工科大学、2003年
*12―
谷口文保「環境芸術ワークショップの報告2 キノコの森をつくろう」『神戸芸術工科大学紀要 芸術工学2004』、神戸芸術工科大学、2005年
*13―
谷口文保「地域社会と関わるアートワークショップの実践研究―地域共創アートの誕生―」神戸芸術工科大学、2008年
*14―
竹田直樹「地域とアートのコラボレーション −環境芸術研究のための資料として」『地域とアートのコラボレーション 事例研究』環境芸術学会第8回実行委員会編、環境芸術学会、2007年、17頁
    

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