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3.旧北小協議会の活動

平成19年6月の設立以降、旧北小協議会は月に2回のペースで会議を行い、活動方針の検討から東はりま特別支援学校との協働についてや具体的な活動の内容等を議論してきた(写真1)。

写真1.協議会の会議風景

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写真1.協議会の会議風景

旧北小協議会の議論の変遷を図7に示す。また、平成19年6月から平成21年3月までの会議開催状況を表1に示す。平成19年6月から平成20年3月までの議論では、主に3段階の変遷が見られた。設立直後の第1段階における旧北小協議会の議論では、平成18年度の委員会の議論把握や、最終報告の内容の共有を行い、活動方針の検討を行った。平成19年8月からの第2段階では兵庫県教育委員会からの特別支援学校設置についての申し出があり、特別支援学校との協働体制や活動場所の確保や活動のあり方について検討を行った。平成19年11月になると、特別支援学校との協働体制に向けた合意が出来上がり、12月からは第3段階となる。第3段階では、旧北小協議会の具体的な活動内容を検討し、事業開始に向けた準備を行った。平成20年4月以降は、議論中心から活動の実践へ重点移し、旧北小協議会の実際の活動を行うようになった。

図7.旧北小協議会の議論の変遷

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図7.旧北小協議会の議論の変遷

表1.旧北小協議会の会議一覧

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表1.旧北小協議会の会議一覧


図8〜11は後述する旧北小ふれあいフェスタの際に展示した旧北小協議会の議論の変遷のパネルである。この議論の変遷を示すパネルは神戸芸術工科大学で作成を行い、旧北小協議会へ提示したものである。

図8.旧北小協議会の議論変遷パネル1

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図8.旧北小協議会の議論変遷パネル1

図9.旧北小協議会の議論変遷パネル2

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図9.旧北小協議会の議論変遷パネル2


図10.旧北小協議会の議論変遷パネル3

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図10.旧北小協議会の議論変遷パネル3

図11.旧北小協議会の議論変遷パネル4

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図11.旧北小協議会の議論変遷パネル4


第3段階の締めくくりとして平成20年3月、旧北小協議会の最初となる対外的活動として「旧北小ふれあいフェスタ(以下、フェスタ)」が開催された。フェスタは、旧北小協議会の活動の柱である「地域交流」を行う場として企画され、第1回は旧北小協議会のPRを行うことを目的とし、旧北小協議会で企画された。
 フェスタでは、協議会の構成団体のパフォーマンスや体験コーナー、構成団体の展示やアート展、模擬店の出店等が行われた。播磨町内の小中学校を中心に広報を展開し、町外にも広報を行った成果が現れ、約1000人の参加者があり大きなにぎわいを見せた(写真2)。

写真2.第1回ふれあいフェスタでの模擬店の様子

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写真2.第1回ふれあいフェスタでの模擬店の様子

第1回フェスタは学校祭の雰囲気を再現することを目的とし、各種展示やパフォーマンスが行われたが、協議会の存在をPRするための仕掛けが必要となった。そこで、神戸芸術工科大学から会場全体を活用した「クイズラリー」の提案を行った。「クイズラリー」には、会場内11カ所にあるクイズに答えてキーワードを集めると「ちいきのがっこう旧北小」というメッセージが浮かび上がる仕掛けを盛り込んだ。クイズラリーマップの表面には、表紙と旧北小協議会についての説明文を記載し(図12)、裏面には会場内の案内図とクイズラリーのメッセージを記載した(図13)。来場した子供たちは、このクイズラリーに熱中し(写真3)、最後にお菓子をもらって帰り(写真4)、協議会をPRする当初の目的が達成された。

図12.クイズラリーマップの表面

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図12.クイズラリーマップの表面

図13.クイズラリーマップの裏面

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図13.クイズラリーマップの裏面


写真3.クイズラリーに取り組む親子

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写真3.クイズラリーに取り組む親子

写真4.クイズラリーの最後にお菓子をもらう子供たち

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写真4.クイズラリーの最後にお菓子をもらう子供たち


また、神戸芸術工科大学から活動拠点の空間の提案を行い、その提案内容を展示した。展示風景を写真5に示す。これは、旧北小学校が東はりま特別支援学校になることに伴い旧北小協議会の活動場所の確保が課題となったが、神戸芸術工科大学ではその活動場所は旧北小学校の校舎内にあるべきであると考え、その空間提案を行った。筆者と当時の環境・建築デザイン学科3年生の有志5名で空間提案を立案し、模型とパネルを作成した。提案内容は、旧北小学校の一部(図書室を中心とした部分)を旧北小協議会のスペースとし、旧北小協議会のスペースは大きなワンルーム形式にすることで各種の活動同士が見え、つながりやすくする計画とした(図14)。提案内容を見た人からは、「こういう空間ができたら良いね」という意見も出たが、提案した空間へのアクセスの問題や、敷地内の制約、東はりま特別支援学校の必要床面積と管理上の問題から実現には至らなかった。

図14.神戸芸術工科大学からの空間提案

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図14.神戸芸術工科大学からの空間提案

写真5.神戸芸術工科大学からの空間提案の展示風景

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写真5.神戸芸術工科大学からの空間提案の展示風景


旧北小協議会では平成20年度に、フェスタの他にも河川観察会やまち歩き、草木染め教室、江戸玩具づくり教室、障害者スポーツ競技、講演会等の様々な活動を開始した(表2)。これらの活動はそれぞれ、活動の4本柱に位置づけられ、個別の目的を持って実施されているが、旧北小協議会全体の活動目標を実現できるよう会議で確認しながら取り組んでいる。

表2.旧北小協議会の事業一覧(平成20年度)

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表2.旧北小協議会の事業一覧(平成20年度)

旧北小協議会では平成20年8月30日に、第2回ふれあいフェスタを開催した。第1回フェスタの開催後、旧北小協議会主催の各種事業を実施してきたが、第2回フェスタの場でその報告も行い、旧北小協議会の更なるPRをすることを意図して行われた。事業開始後約半年が経過したが、旧北小協議会がどれくらい周知されているのか、交流イベントとしてのフェスタの効果は出ているのかを把握するため、第2回フェスタ当日に参加者アンケートを実施した。そのアンケート結果を図15に示す。回答数は50であったが、参加者の傾向をつかむことができた。参加者は、概ね播磨町内から家族とともに2〜3名で参加しており、播磨町の広報とチラシを見て来場し、フェスタを概ね楽しんでおり、リピーターになる可能性がある。しかし、旧北小協議会のことはあまり認知されておらず、活動内容についても知らない人が過半を占めている。だが、旧北小協議会の活動には興味を示しており、内容次第では参加して良いと考える人が7割を占め、テーマ性のある交流イベントを期待していることが把握された。

旧北小協議会ではこのアンケート結果を受けて、旧北小協議会の活動内容を知ってもらい、さらに興味を持ってもらい活動への参加者を増やすために、継続的な交流イベントや地域づくり活動を実施することを確認した。

図15.第2回フェスタでの参加者アンケート

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図15.第2回フェスタでの参加者アンケート

このアンケートの回答で期待された「クリスマス会」を実施したのが、平成20年12月23日の「第1回光のクリスマス」である。光のクリスマスは、クリスマスに合わせた交流イベントを行いたいという意図と、旧北小学校の施設がすべて自由に使えるのが平成20年末までとなっており、その間にしかできないインスタレーションを行いたいという意図が重なり実施することとなった。

光のクリスマスでも、企画内容やインスタレーションの実現方法について神戸芸術工科大学から提案を行った。平成21年度以降、旧北小学校の校舎は東はりま特別支援学校となり使用が制限され、平成21年度は増築校舎の建設のため学校施設が思うように利用できなくなる予定である。そのため筆者ら神戸芸術工科大学からの提案として、既存校舎とグラウンドを自由に使用できるうちに、大規模な使用方法として既存校舎については巨大ツリーを、グラウンドについてはキャンドルによる冬の星座の描画を企画した。巨大ツリーは、既存校舎の4階からアルミ箔で覆ったロープを25本たらし、それに光を投影しツリーに見立てるものである。また、キャンドルによる冬の星座は、オリオン座やふたご座等を描き、星の位置にキャンドルを並べるが、点火は参加者が協力して行う参加型のものとした。これら両者の計画図を図16に示す。巨大ツリーは、高さ約10mのツリーが校舎壁面に姿を現した(写真6)。参加者は約200人であったが、夕方に参加者全員でキャンドルに点灯し(写真7)、点灯後4階校舎からグラウンドのキャンドルを眺めて、幻想的な光景を楽しんだ(写真8、9)。

図16.光のクリスマスの計画

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図16.光のクリスマスの計画

写真6.光のクリスマスの校舎壁面のツリー

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写真6.光のクリスマスの校舎壁面のツリー

写真7.光のクリスマスでのキャンドルの点灯

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写真7.光のクリスマスでのキャンドルの点灯


写真8.光のクリスマスの夕暮れの風景

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写真8.光のクリスマスの夕暮れの風景

写真9.光のクリスマスの夜の風景

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写真9.光のクリスマスの夜の風景


    

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