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図4 第一次試作のためのCG

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図4 第一次試作のためのCG


図5 第一次試作品の試用風景

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図5 第一次試作品の試用風景


図6 第3回全国視覚障害者囲碁大会の対戦風景

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図6 第3回全国視覚障害者囲碁大会の対戦風景

4−1 第一次試作

第一次試作は、一般の碁石と同じ形状のものを使用する前提で行った。いくつかのアイデアを検討した後、碁石の直径よりもわずかに大きな穴を盤面に開け、石を落し込んで動かなくする方法を採用した。前述したように正式なものでは黒石と白石は直径がわずかに異なっているが、プラスチック製の廉価な石の中にはどちらも同じ寸法で製造されている物もある。直径22mm、厚さ8mmの石を採用し、盤上に直径22mm、深さ5.6mmの穴を23.5mm間隔で開けた。縦と横の穴の間隔は同じ寸法とした。黒石と白石を触知できるように黒石にサンドブラスト処理を試したが、触知が難しいという意見を得たので黒石片面に凸を成型することとした。量産時には金型に凹をつけることで実現可能だが、試作では直径2mmのシールを貼り凸とした。盤は合成木材(ケミカルウッド)を使用し、R5mmに角を丸めたエンドミルにてNCフライス加工を施した。(図4)

9路盤と19路盤の二つを試作し、大阪商業大学で毎年開催されている全国視覚障害者囲碁大会の会場内に展示を行い、参加者に試用してもらい、意見を伺った(図5,6)。9路盤と19路盤では意見が分かれ、9路盤では試作品が受け入れられたものの、19路盤では線が無いことが欠点とされた。入門用の9路盤と異なり、19路盤は従来の碁盤を使用していた経験がある人が多く、記憶にある碁のイメージとの乖離や、その結果対局する晴眼者が受ける印象が問題視された。穴を開けて石を落し込む方法では、穴と穴の間は1.5mmしかなく、線として意識させることは難しいと判断し、石の動きを制限させる別の方法を検討し、第二次試作を行った。


 

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