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4 おわりに

産・官・学連携によるデザインワークショップの展開を実践するために、「西区学園都市学校連携アート・プロジェクト2008」において、「巨大な仮面と小さな仮面たち」のテーマのもと近隣の子供たち約150名と高校生及び本学学生が一同に協働作業で作品を制作した。「エコアートフェスタ大阪2008」では、本学学生が大阪市内の小学校に出向き、使用済みPETボトルのライティングオブジェの制作指導をワークショップとして実施した。また、「淡路瓦工業組合」では、「瓦素材を用いた雑貨などのデザインの提案」の試作開発におけるワークショップを実習課題の中に組み込み、試作品は展示会を開催して発表された。

本研究による3例のワークショップは、産・官・学それぞれの役割と連携の方法がワークショップの成り立ち及び目的など多少異なっているが、概ね以下に述べる連携や支援が考えられる。産業界では、素材、製品の提供など経済的支援及び専門家による指導など人的支援、行政においては、地域社会振興のための広報活動及びワークショップの信頼性とバックアップ体制の確立である。したがって、大学における産・官とのスムーズな連携には、デザインの実習にリンクしたカリキュラムの開発及び学外でのワークショップに対応できる柔軟な教育システムの構築などが今後の課題である。

最後に前出のデザインワークショップ、アートワークショップにおける参加者は、もの作りの楽しい時間や空間を共有しており、ワークショップを介して様々な分野の人達との交流が広がりつつある。これらのワークショップ開催を地域社会とのコミュニケーションの手段として、デザイン・アート分野の大学の使命と考え、今後の継続的な開催に向けて研究を続けていく所存である。

    

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