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2 エコアートフェスタ大阪2008

本章では大阪市とのイベント「エコアートフェスタ大阪」*1における小学校の制作指導ワークショップの事例を報告する。このイベントは、一昨年より大阪市港湾局が主体となり開催しているイベントであり、環境意識の啓発と創造的人材育成を目的として、海のゴミから作ったオブジェをライトアップして展示、その他の再利用をテーマにしたワークショップなどを実施している。オブジェの展示は「ゴミアート甲子園」という名称を付け、大阪港に浮遊するゴミ及び浚渫されたゴミを使用してオブジェを制作する「ゴミ部門」と使用済みのPETボトルを再利用してオブジェを制作する「PETボトル部門」の二部門がある。このPETボトル部門では、第一回目のイベントから小学生に対する環境啓発教育の見地から、イベント開催地の大阪市内小学校に参加を呼びかけている。工作技術が未熟な小学生に対しては、本学学生が現地小学校に出向きオブジェの制作指導及び作品展示をワークショップとして行なった。

今回の対象となった小学校は、大阪市立築港小学校、大阪市立南港光小学校、大阪市立港晴小学校の三校であり、それぞれの小学校参加者は、約40名から50名であった。本学4年次卒業研究生(相澤ゼミ所属学生)が、各小学校に3又は4名出向き、7月末の夏休みを利用して、午前10時から午後4時の約5時間(昼休み1時間)に渡って制作指導を行なった。

小学生の作品テーマは、「海に住む生き物たち」とした。作品制作では、各小学校で収集した使用済みのPETボトルを使用して、カッターナイフ、たこ焼き用のピック、ハサミ、電池式ドリルなどを用い、またPETボトルの接合には針金(18番線)、着色には荷造り用のカラーテープ(スズランテープ)を使用した。ワークショップを終了し、小学校の教室にPETボトルで制作したペンギン、クジラ、ジンベイザメ、タコ、イカ、小魚などのオブジェが誕生した。(図2-1)(図2-2)(図2-3)(図2-4)

完成した小学生の作品は、一時的に大阪市の倉庫に保管され、2008年10月末イベント開催時会場に搬入された。制作指導を行なった学生達により作品展示用のフレームコンテナ(W:3000、H:1500、D:1500、SUS製)にディスプレイされた。小学校の作品も含めて、「ゴミアート甲子園」参加校のPETボトルオブジェは、イベント期間中ライトアップして展示した。(図2-5)(図2-6)*2

このワークショップでは、小学生に対して作品を安全に楽しく制作指導することが目的であるが、デザインの大学に学ぶ学生達にとっても、小学校の空間は、童心に返る思いでもあり、お互いに作品制作の楽しさを共有していた。

図2-1 PETボトルのオブジェ制作。学生の制作指導をうける小学生たち。

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図2-1 PETボトルのオブジェ制作。学生の制作指導をうける小学生たち。

図2-2 PETボトルのオブジェ制作。高学年は電池ドリルを使います。

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図2-2 PETボトルのオブジェ制作。高学年は電池ドリルを使います。

図2-3 PETボトルのオブジェ完成「クジラ」。制作指導学生と小学生たち。

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図2-3 PETボトルのオブジェ完成「クジラ」。制作指導学生と小学生たち。


図2-4 PETボトルのオブジェ完成。制作指導学生と小学生たち。

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図2-4 PETボトルのオブジェ完成。制作指導学生と小学生たち。

図2-5 ライトアップされたPETボトルのオブジェ。

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図2-5 ライトアップされたPETボトルのオブジェ。

図2-6 ライトアップされたPETボトルのオブジェ。

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図2-6 ライトアップされたPETボトルのオブジェ。


    

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「エコアートフェスタ大阪」は、「水の都おおさか」の視点による環境問題への取り組みについて、より多くの市民に体験できる機会を創出する目的で開催された「産官学連携」による環境啓発型イベントである。
図2-5・図2-6 写真撮影 旦 昌弘氏