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3 作品例〜線画によるエコバッグ〜*5*5

通常シルクスクリーンプリントでは色数と同じだけ版を作らねばならない。例えば5色の色を使う場合、版を5枚作る。版が増えるとその分作業も増えるのだが、インクジェットの場合はごく一般的な紙用プリンターと同様に沢山の色を一度に印刷する事が出来る。この特性を利用し、エコバッグを制作した。

カラフルな色を分かりやすく出すために柄はシンプルな線のみで構成した。まず紙に30色ほどのカラーペンを使い、曲線や直線で絵を描く。それをスキャナで取り込み、インクジェットプリントで出力した。出力の布はシーチングの綿100%で、バッグの形に縫製済みのものを使用した。(写真11〜15)

比較的どの色も鮮やかに出たのだが、色の幅が原画よりも狭く出てしまい、紙面上では異なる色でも布上では同色化してしまう色もあった。特に赤系の再現率は他の色に比べ悪く、カーマインのような色味を出す事は出来ず、スカーレットのような色味になってしまった。インクジェットプリントの場合、画像をより鮮明に出力するために、二度刷りを行う事が多いのだが、それを利用してズレのある作品や一度プリントした柄の上から別の柄を重ねた作品も制作した。(写真16、17)

今回、インクジェットプリンターの調子が悪く一度目と二度目のプリントでは色の出方が少し違うのだか、それもまた偶然の産物で面白い表情を作り出せた。このような偶然を利用した制作は小型のプリンターであるからこそ出来る試みである。

写真11 “もしもし”

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写真11 “もしもし”

写真12 “格子−密−”

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写真12 “格子−密−”

写真13 “格子”

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写真13 “格子”


写真14 “バラン”

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写真14 “バラン”

写真15 “サンカク”

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写真15 “サンカク”

写真16 “サンカク×バラン”

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写真16 “サンカク×バラン”


写真17 “サンカクズラシ”(部分)

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写真17 “サンカクズラシ”(部分)

    

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エコバッグは[無印良品]でサイズ:45×36cm、素材:綿100%を使用。(制作:伊藤藍、撮影:戸矢崎満男)