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2 作品例〜コラボレーション染めパネル〜*3*3

インクジェットの可能性として、偶然性を活かした染めをベースに「イメージ」を重ねることを考え、あえて「コラボレーション」という手法をとることにした。まずベースになる地染めを染色作家である加賀城健氏*4に依頼。絵画的完成度を高めるために小さいが厚みのあるパネルを作り、制作の方向性を十分検討した上で、加賀城氏は感覚を重視して多種の染めを展開した。素材としての布も様々なものを使用。それを受けて、筆者は写真画像を重ねる。その場合、モチーフも写真撮影も、仕上がりをイメージして行う。モチーフは、掌に乗るサイズのアンティークで「物語性」を重視した。そのようにして、30点以上の試作を行ったが、最終的に発表したのは約半数になった。(写真6〜10)

コラボレーションはけっして新しい方法ではないし、工芸やデザインでは共同で制作するのは当然でもある。しかし、今回のような組み合わせは珍しく、ギャラリーで観客の反応はとても良いものだった。アート領域におけるテキスタイルの表現として、この新しい試みが評価された。

写真6 “ブリキたまご”

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写真6 “ブリキたまご”

写真7 “紫のバラ模様”

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写真7 “紫のバラ模様”

写真8 “子供靴型5号”

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写真8 “子供靴型5号”


写真9 “夢を見るゾウ”

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写真9 “夢を見るゾウ”

写真10 “主人を待つ犬”

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写真10 “主人を待つ犬”


    

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ギャラリー恵風企画展[連句―染色コラボレーション]で、2009年6月9日〜21日に発表。作品は4タイプあり、サイズは小さいもの18×14×3cmから大きいもの19×27×3cmで、18点を展示した。(制作:加賀城健、戸矢崎満男、撮影:戸矢崎満男)
2000年、大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修了。伝統的な型糊染技法を検証・解体し、身体運動により独自の表現を展開。展覧会などで多数の発表を行う。2007〜8年度、本学ファッションデザイン学科非常勤講師。