報告|REPORT

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台湾原住民の伝統服装にみた地方の文様特色―ルカイ族(霧台村)とパイワン族(七佳村)両地の文様の比較を通して―

A seen local trait in Taiwanese aborigine's tradition clothes
-Through the comparison of Rukai(Wutai) and Paiwan(Chijia) village patterns-


黄 國賓

HUANG, Kuo-Pin Assistant, Graduate School of Arts and Design


曽和 英子

SOWA, Eiko Lecturer, Graduate School of Arts and Design


齊木 崇人

SAIKI, Takahito Professor, Graduate School of Arts and Design



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初めに

台湾原住民の織物文化において、織物の文様は各族の文化と深く結ばれている。各織り紋はそれぞれの族が作った「文化暗号」であり、各族の象徴や文化の意味を具有していると同時に、各族の審美観や文化系統、宗教、信仰及び社会規範などを表している。

ルカイ族とパイワン族社会は住居様式が近似しており、伝統文化や風習が古来より相互に影響していたと考えられる。世襲の頭目をもち、頭目家を核とする貴族層と平民層による社会階層を形成していた。頭目家は種族を越えて婚姻関係をもつことも稀でなかったため相互に影響を受け、文化的な地域差を作り出していった。

さらに、台湾西部は漢族が最初に入植した地域でもあり、それに伴って平埔族の山岳地帯への移動も早くに始まったと考えられる。したがって、西部地域のパイワン族やルカイ族は漢族や平埔族の文化の影響を早くから受けながら、それを自らの伝統の中に吸収してきたであろうことも、彼らの文化を理解する上で十分考慮する必要がある。本調査研究は主に2007年12月20日〜26日の期間にルカイ(霧台)パイワン(七佳)二村で見出した伝統服装の様式や文様構成、素材などを分析対象として纏めたものである。長期にわたり互いに影響を受けている両族の伝統服装様式や技法、文様、文様の意味がいかに共通性を持ち、またどのようなところに差異性が見られるのかといった問題を探究しながら、両地の伝統服装における特色を引き出し、その位置づけを明確にしたいと考える。


 

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