5.ワークショップ

作者は展示と並行してワークショップを行った。これは、作者が今回の展示制作にて用いたワックスの流し込みを体験してもらい、ビエンナーレ開催前のプレイベントと神戸ビエンナーレ会場にて実施した。

プレイベントでは、会場がマリンピア神戸ポルトバザールだったので一般の方が多く参加した。ここでのワークショップでは通り掛かりの人を参加者にしたため、即席で出来る作品を考え、ワックス彫刻の実施に至った。親子から、20代のひと、50代の主婦などが参加し幅の広い層に体験してもらうことができた。

5−1 ワークショップの概要

■神戸ビエンナーレ2007 プレイベントワークショップ
タイトル:小野養豚んワークショップ"ぶたの彫刻をつくろう!"
日時:2007年7月21日(土)
会場:マリンピア神戸ポルトバザール
ワークショップの目的:コンテナに、みんなでつくったミニ豚の群れをつくる。

2007年10月6日(土)〜11月25日(日)神戸ビエンナーレメイン会場(メリケンパーク)にて、鑑賞者の方が参加した作品が展示される。(写真24-写真28,図4)

写真24 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

Larger

写真24 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

写真25 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

Larger

写真25 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子 


写真26 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

Larger

写真26 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

写真27 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

Larger

写真27 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子


写真28 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

Larger

写真28 マリンピア神戸ポルトバザールでのワークショップの様子

図4 プレイベント掲示ポスター

Larger

図4 プレイベント掲示ポスター


■神戸ビエンナーレ会場でのワークショップ
実施日:2007年10月21日,10月28日,11月11日,11月23日
参加者数:約 160人
参加費用:1個200円
手順として、パラフィンワックスを湯煎で溶かし、既成の豚型に流しこみ、固まったワックスを型から取り出し、きれいに彫り出し完成させる。およそ10分でワックス彫刻を制作。 (写真29-写真32)

写真29 神戸ビエンナーレ会場でのワークショップの様子

Larger

写真29 神戸ビエンナーレ会場でのワークショップの様子

写真30 神戸ビエンナーレ会場でのワークショップの様子

Larger

写真30 神戸ビエンナーレ会場でのワークショップの様子


写真31 ワークショップで使用したワックスとシリコーン型

Larger

写真31 ワークショップで使用したワックスとシリコーン型

写真32 ワークショップで使用したワックスとシリコーン型

Larger

写真32 ワークショップで使用したワックスとシリコーン型


5−2 ワークショップ 豚彫刻制作の流れ

1 / 材料・道具の準備
シリコーン型(豚の顔型)、コンロ、鍋、空き缶、割り箸などの混ぜるもの、カッターナイフ(削り出す道具)、パラフィンワックス、キャンドルカラー(着色には市販のキャンドル用「キャンドルカラー」を使用する。)
クレヨンでも着色可。「ささがき」のように削ると楽にできる。
・着色料は少量でも十分濃く染まる。
・パラフィンワックスはろうそくでも構わない。ここでは市販の「ワックスビーズ」を使用する。
2 / パラフィンワックスを湯煎で溶かす。
・直火だとパラフィンワックスの温度が上がりすぎて引火する可能性もあり、危険である。湯煎の場合も目を離さないようにする。
・鍋にお湯を入れ、コンロにかける。その中に空き缶などを入れ、粒状のパラフィンワックスを入れて溶かしていく。
3 / 着色する。
・溶けたパラフィンワックスに削ったキャンドルカラーを2つまみ入れる。
・初めは少しずつ入れてよくかき混ぜ、色が薄ければさらにキャンドルカラーを加えていく。
・香りをつけたいときはこの時にキャンドル用の香水を数滴たらす。
※2と3を繰り返して数色作り、シリコーン型に流し込んで固める。
4 / 固める。(約30〜40分)
5 / カッターナイフや削り出し道具できれいに豚を彫り出していく。
6 / 完成。

以上のような内容でワークショップを実施し、鑑賞者でも作品制作に携わり、素材に触れることで喜んで体験してもらうことができた。

通常、鑑賞者にとっては、美術館やギャラリーにて展示作品との距離を必然的に持たせられることになるが、ワークショップでは、制作のプロセスを作家が提供することにより作家と鑑賞者の二者がひとつのフィールドで向き合うことができる。美術制作は普段の生活では、個人でなかなか取り組めないが、このような場を作家が提供することで興味あることを皆で楽しみながら創作できる。

このようなことから、作家にとっても、鑑賞者にとっても今日の美術をどのように受け止められるかの課題を提示し享受し合い、社会に対峙できるのではなかろうか。ワークショップでは、作家と参加者が関係性を持ちながらそれぞれの表現活動を成立できると学び得た。


 HOME

 page top