図10 筆描き陽極酸化法(本文5.3参照)による制作作品「Dinner」 (2008年度テーブルウェア公募展で受賞作品)

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図10 筆描き陽極酸化法(本文5−3参照)による制作作品「Dinner」
(2008年度テーブルウェア公募展で受賞作品)

8.今後の課題

本研究ではまず従来の陽極酸化法でチタンサンプルを作成し、測色計で得られた114色の色彩デ−タを得た。また特に黒下塗り陽極酸化法で、新たに中間色に近い落ち着いた色調の発色を得ることが出来た。さらに細かく実験段階の条件レベルを分割すれば、色相も彩度も増やせるのではないかと予想される。今回は化学酸化後に陽極酸化する試みを11段階のみに限定したが、そのためには一次液をさらに薄くし、かつ浸す時間を増加させるなどの黒下塗り濃度を細かく調整すれば、さらに新しい色彩が得られると考えられる。さらにまた、陽極酸化法で発色する時間を調整すれば1色ではなく多様な色のバリエ−ションが可能になると期待され、今後も上記した視点を踏まえて実験を継続していく予定である。

注・引用文献

*1―
日本チタン協会:現場で生かす金属材料シリ−ズ;チタン(工業調査会,2007)
*2―
河本:光触媒用酸化チタン、;橋本・藤嶋監修:図解・光触媒のすべて(工業調査会,2003)pp.60-62
*3―
神戸製鋼:総合カタログ;神戸チタンから一部抜粋
*4―
J. Edwards: Coating and Surface Treatment Systems for Metals (Finishing Pub. Ltd and ASM Intern.,1997)39-40
*5―
P.G. Sheasby and R. Pinner: The Surface Treatment and Finishing of Aluminum and its Alloys vol.1 and vol. 2 (ASM Inten.& Finishing Pub.,2001)427-596,597-742
*6―
(株)信栄カタログ:虹の輝き
*7―
佐々木:酸化チタンナノシ−ト;橋本・藤嶋監修ibid(2003)pp.66-67
*8―
小倉他:神戸芸工大紀要'03(2004)PP.142-161
*9―
(株)ホリエカタログ
*10―
「アトリエYOUカタログ:新素材の主流はチタン;TITANIUM ART;JEWELY & ART
*11―
金:芸術工学会誌45(名古屋,2007)PP.46-47

 

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