図2 チタン使用分野(神戸製鋼)

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図2 チタン使用分野(神戸製鋼)


図3 チタン金属材の材料JIS規格と不純物による等級(社)日本チタン協会

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図3 チタン金属材の材料JIS規格と不純物による等級(社)日本チタン協会

4.チタン金属の特性

さて、チタン金属の特性であるが、表1にも示した金属自体の特性を纏め直すと、デザインにとっても好都合な以下の様な優れた諸点が列挙できる。

すなわち、

(1)チタンは優れた耐食性を有し、半永久的に錆びない。

(2)板厚が薄くても十分な耐久性および強度がある。

(3)鉄、ステンレス、銅、真鍮に比べて比重が軽いため、構造物に負担を掛けない。

(4)熱膨張係数が小さいので、気温など周囲の温度変化による変形が少ない。

(5)熱伝導率はアルミニウムの十分の一にすぎない。

などである。従来使用されてきた金工材料と比べてチタンが如何に種々の魅力に溢れた素材であるかが理解できる。

これらの特質を生かす応用として、特に日本における民生品として試みられたチタンの具体的な製品例のまとめを図2.に示す。

また純チタンには主に材料純度のレベルとして種々の等級が設定されており、JIS規格で図3のように定められている。すなわち図に示すように、材料に含まれる窒素、炭素、水素、鉄、酸素などの不純物量の多寡によって、JIS 1種から4種までの等級が規格として定められている。ここで重要なのは不純物量が増加するに従い、すなわち1種から4種の順に材料が硬くなるので加工が困難になる点である。したがって本論文で実験および金工制作に使用したチタン材は、最も純度が高いJIS1種の材料のみに限定して用いた。


 

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