2.研究目的と方法

 チタンは優れた耐食性を有しているが、本論文が目的にする金属チタンに色彩を付加する研究開発は十分検討し尽くされたとは云い難い。したがって、人に優しい金属として知られるチタンに色鮮やかな色彩を付加する可能性のある方法として陽極酸化法を取り上げ、より多様な色彩を付加することができる着色プロセスを検討する。また後述する陽極酸化法で得られた着色を測色計で計測を試み、再現性が得られるデ−タとして定量化する。

研究目的と方法を列記すると以下の通りとなる。すなわち、

2−1 現在まで使用されてきた金属材を用いた金工製品について調査分類し、これらの金属材料の得失を比較する。

2−2 筆者(金)が修士課程まで実際に実施してきた金属(銀、銅、アルミニウム、ステンレス、鉄、および錫)と比べ、チタン材の優れた特性を調査し明らかにする。また金工にとってチタンの加工性がどのようなものか明らかにする。

2−3 チタン材で可能な表面処理法である陽極酸化法で発色したチタン試料を測色計で計測し、デ−タ化のための予備検討を実施する。

2−4 陽極酸化法で得た試料と、化学的に酸化した後にさらに陽極酸化した場合の試料を測色して比較する。

2−5 最後に両者の結果を併せて、新しいチタン金属製品に付加できる色彩効果を得るための予備検討を実施する。

2−6 陽極酸化法を習得するために、陽極酸化法の一種である筆描き法で、実際にチタン食器を制作する。


 

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