図5 周辺集落に広がる里山と田畑

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図5 周辺集落に広がる里山と田畑


図6 集落住民の指導で里山に入る(左)。高校生および大学生スタッフで素材(笹)の収集

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図6 集落住民の指導で里山に入る(左)。高校生および大学生スタッフで素材(笹)の収集


5 地域に根ざした学校教育を目指して

今回のワークショップの特徴の一つとして以下の点が上げられる。
1)地域の小学校・中学校・高等学校・大学および地域住民が一体となってイベントの準備、進行を担った。
2)ニュータウンの住民と周辺集落の住民とのかかわりを持たせるため、素材の一部に周辺地域の野山から採集した稲わらや茅を用いた(図5)。
3)子どもたちに制作活動を通じて、地域の歴史や環境を学び取ってもらうために、制作だけでなく、展示準備や後かたづけも共同で行った。

特に、(2)については、周辺集落の協力があってこそ成り立った活動であった(図6)。日常生活の中で、ほとんど分離した環境におかれているニュータウンと周辺集落の住民にとって、このような活動を通して、情報を交換できたことはこれまで数少なかったように思われる。単に目新しい制作活動を繰り広げるのではなく、地域に内在する人的・物質的・地理的環境を考慮しながら、地域に根付いた活動を続けていくことが、これからの地域活動にとって重要であると考えている。

注・引用文献

*1―
福原京:治承4年(AC. 1180)6〜11月。現在の兵庫区に設置
*2―
第1期:1966年着工、1981年竣工、総面積436ha。第2期:1987年着工、2005年竣工、総面積390ha
*3―
着工:1972年、居住開始:1988年、総面積580ha
*4―
2006年開港
*5―
神戸市西区学園西町6-1。1986年開校。文系・理系・芸術系のコースに分かれてカリキュラムを構成。
*6―
facilitate v. 〜を容易にする。facilitator n. 〜を容易にする人
*7―
骨折時のギブスなどに用いられる石膏ガーゼ。10cmの正方形に裁断されており、水に浸すことによって石膏を自由な曲面に添付することができる。
*8―
reflection n. 沈思, 熟考, 熟慮;《哲》反省などの意味を持つ。ワークショップなどを行った際に自分の発言や行動について顧みながら次の行動を起こすきっかけとする行為の意味として用いられる。
 

参考文献

1.
曽和具之、住民主体の「かかわり」のみえるまちづくり、神戸芸術工科大学紀要、2002年p.26-39。
2.
中西紹一編著、ワークショップ 偶然をデザインする技術、宣伝会議、2006年。
3.
野田直人監訳、参加型ワークショップ入門、Robert Chambers著、明石書店、2004年。
4.
久保田賢一、水谷敏行編著、ディジタル時代の学びの創出、日本文教出版、2002年。
 

 

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