2 デジタルデータの応用

2−1 試作とロゴマーク

本研究で試作品の制作を進めるにあたり、それぞれの作品を展覧会などで発表することや、まとめとして展示会を開催することも視野に入れた。そこで、全体を一つの制作プロジェクトとして統一の意識や方向性を検討し、ロゴマーク(図2)*4をデザインした。

「新しさ」と「日本の伝統」を意識して「あうん」を使うことになった。「阿吽の呼吸」とは2人以上が一緒に物事を行う時に微妙な気持ちが一致することを言うが、このプロジェクトでは「あ」と「うん」の間に微妙な「間」を入れ‘a___un'とした。線は糸のステッチで表した。「遊び」(ゆとり)の感覚を持って制作するという意図である。

研究は役割を分担して行っている。制作はそれぞれ行ったが、成果に至っていないものも多いため、一部を公表する。本研究は継続しているので、それらのいくつかは次回に公開できると思う。

図2 ロゴマーク

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図2 ロゴマーク

2−2 試作用インクジェットプリンター

小型ではあるが、各種の布に対応する印刷機として「Mimaki GP-604」*5を使い、デジタル画像を用いたテキスタイルプリントの可能性を研究した。インクは顔料を使い、プリンターはノズルの位置を調整できるので、様々な実験が可能になっている。基本的には、白か色の薄い布にしか対応できないのは紙と同様である。各種の布を試し、デジタル写真を応用しながら、効果的な表現を探る試みである。アート作品から実用的な小物まで、これまで試みられなかった表現を目指している。


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「阿吽」は、初めと終わりを象徴し、相対する2つのものを言う。ひらがな(縦使い)、ローマ字(横使い)をいくつかデザインしたなかで、ローマ字のものを基本とすることに決めた。(デザイン:盛雅弥子)
2007年度にファッションデザイン学科で購入。ラボラトリーに設置し、演習などで使用している。ヘッドの高さ調節は145mm、有効作図範囲は、幅610mm、奥行き420mm。同サイズで、顔料抜染対応タイプもあるが、本機にはない。小型ながら応用範囲が広く、2007年度の卒業研究では3名が使用した内、1名がファッションショーに参加し「学科賞」の評価を得た。