2 アートワークショップ「ホタルと仲良し光るキノコづくり」への参加

2−1 はじめに

アートワークショップでは、多数の人々が集い、共同で創作活動を行うことで、新しい出会いと学びの場が生まれる。eapが目指す「様々な人々との交流促進」を実現していく上で、アートワークショップは重要な活動形態である。

2006年度のeapで、「布あそびワークショップ さかなをつくろう」を企画実施し、好評であったことから、2007年度も新たなワークショップを企画することとなった。

今回は研究の総合的発展と教育的観点からプロジェクト参加学生の主体的な企画、実施の実現を目指すこととなった。しかし、新たな参加学生が増えたことから、具体的な企画に入る前に、アートワークショップ体験をしてみることとなった。そこで、谷口が企画する表題のアートワークショップにeapのメンバーが参加し、小学生や地域の方々とともに作品制作に取り組むこととなった。また、このアートワークショップ体験を機会に、宿泊ミーティングと近隣施設の見学を実施。ミーティングでは、アートワークショップの反省会や、今後の活動計画を話し合い、近隣施設である太陽公園と姫路城の見学を通してユニバーサルデザインや福祉施設について考えることとなった。

2−2 「ホタルと仲良し光るキノコづくり」について

2007年3月、姫路市立安富北小学校の橋本忠和教諭からアートと環境学習をつなぐプロジェクトについての呼びかけをいただいたことをきっかけに、同校の図画工作と総合的な学習の時間を活用しての実施が決定した。

地域産業である林業で発生する間伐材と新聞紙、ダンボール、ペットボトルを用いて高さ約1m、直径60cmのキノコを制作。「カサ」の部分には石膏シートを貼りこみ、水彩絵具および蓄光塗料、蛍光塗料で彩色。完成したキノコは各自が担いで近隣を流れる林田川の岸辺に運び、設置する。夜にはホタルが飛び交い、ぼんやりとひかるキノコとの光のコラボレーションが実現する。

2−3 実施概要

○実施日時:
2007年6月16日(土)
9:00  制作開始
15:00  キノコ設置完了。一旦解散
20:00  夜景鑑賞会
21:00   解散
○実施場所:
姫路市立安富北小学校および林田川周辺
○参加者 :
小学1・2・3年生及び幼児21名 小学4・5・6年生20名
中学生6名 保護者、地域住民18名  教員(小学校、大学等)19名 大学生29名
合計113名が参加。
○主催  :
姫路市立安富北小学校 (安富中学校校区地域夢プラン助成事業)
○協力  :
神戸芸術工科大学
○事業運営:
橋本忠和教諭
○造形指導:
谷口文保 

2−4 結果

心配された天候にも恵まれ、充実した一日となった。今回は、小学校の授業の一環として実施された催しであったが教員や保護者だけでなく、一般の地域住民や多数の大学生の参加が実現し、世代を越えた人々の交流が実現した。後日、参加した小学生にとったアンケート調査では、全員から「良かった」「満足した」との回答を得ることができた。

eapのメンバーにとって、アートによる世代を越えた交流体験は、とても意義あるものであった。それはアートワークショップ活動の可能性を確認する機会であったと同時に、普段接することの少ない子どもたちとのふれあいの喜びを実感する機会となったからである。特に大学生にとっては、子どもたちから頼られる存在となったことが、自信と責任感につながったと言える。こうした経験は、神戸ビエンナーレ2007で企画、実施された「イーブンアートプロジェクト 帽子をつくろう」で大いに活かされることとなった。(写真3)(写真4)(写真5)

写真3 学生と子供の作業風景

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写真3 学生と子供の作業風景

写真5 きのこ完成

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写真5 きのこ完成

写真4 参加学生たち

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写真4 参加学生たち



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