3−3.これからのプロダクトデザインとファッションデザイン

 世界的な高度経済成長の中、デザインや生産の基礎となるしくみは20世紀でほぼ完成し、プロダクトデザイン、ファッションデザイン共に、ある一定のデザイン成熟期に達した。プロダクトデザインは機能性を重視し、高い生産効率と高い技術の商品を世に送り出してきた為、中にはアノニマス(作者不明の)なデザインも少なくなかった。ファッションデザインは流行やデザイン性を追い求めるが為、ショートサイクルの商品、使い捨てのデザインが蔓延してきた。21世紀に入り、プロダクトデザインはデザイン性を尊重し、ファッションデザインは愛着をもつロングライフデザインを模索し始めた。これからのプロダクトデザインとファッションデザインはどうなるのか。近い関係でありながら概念の異なるこの二つのデザイン分野は、「個を重視したロングライフなデザイン」という互いの共通テーマを見つけたのかもしれない。


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