図3-1-1 「舞多聞まちづくり館」(写真:宮代、2007)

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図3-1-1 「舞多聞まちづくり館」(写真:宮代、2007)


図3-2-1 舞多聞「まちびらきフェスタ」の風景(写真:齊木、2007)

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図3-2-1 舞多聞「まちびらきフェスタ」の風景(写真:齊木、2007)


図3-3-1 緑地管理のワークショップの風景(写真:宮代、2007)

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図3-3-1 緑地管理のワークショップの風景(写真:宮代、2007)

3|「みついけ」と「みついけ南」の連携


3−1 「舞多聞まちづくり館」


 2007年3月、「みついけプロジェクト」と「みついけ南プロジェクト」が出会う場所に「舞多聞まちづくり館」が完成した。研究室が提案したデザインをベースに、都市再生機構との調整を経てプランを確定し、その後研究室が仕様やディテールについての設計調整を行った。
 背後にある都市計画緑地を意識し、外壁は杉板縦貼りクリア塗装仕上げ、4m以上の勾配天井を持つ8m四方の多目的ホールは3方に4m四方の開口部を持ち、緑地を含む外部との一体性が感じられるようになっている。
 この施設は、都市再生機構による舞多聞の販売拠点として利用するとともに、可能な範囲で、舞多聞住民も使用可能とする計画である。完成以降、「みついけ役員会」や「ワークショップ」は主に「舞多聞まちづくり館」で行われている。(図3-1-1)


3−2 「舞多聞」のまちびらき〜住民主体の「まちびらきフェスタ」〜


 2007年3月25日、「舞多聞まちづくり館」と「舞多聞みついけ公園」にて、舞多聞の「まちびらき記念式典」と、住民主体の「まちびらきフェスタ」が開催された。
 午前の「まちびらき記念式典」は、都市再生機構西日本支社長による挨拶と事業紹介、神戸市長による祝辞、みついけに住まう子供たち3名による「まちびらき宣言」、来賓による公園の園銘石の除幕が行われた後、舞多聞の住民によって公園の丘の上から鳩を模した白い風船が放たれた。
 午後の「まちびらきフェスタ」は、「舞多聞まちづくり館」における筆者による基調講演「ガーデンシティ舞多聞のこれまでとこれから」、緑の専門家である栗本修滋氏による里山樹木の植樹に係る講義の後、都市再生機構が舞多聞地区内で採取した苗木の住民への配布、住民たちによる市民花壇への花の植え付け、樹木のネームプレートの作成、餅つき大会等が行われた。(図3-2-1)
 また、公園の市民花壇とまちづくり館の一隅に、レッチワースガーデンシティから贈呈された、レッチワース100周年記念のバラ「Letchworth Centenary」が植えられた。返礼として、舞多聞からレッチワースへの「舞多聞の桜」の贈呈を、研究室から提案する予定である。


3−3 「みついけ」と「みついけ南」の連携によるグリーンワークショップ


 2007年6月17日、「舞多聞まちづくり館」と隣接する都市計画緑地(学園南緑地)において、「緑地管理ワークショップ」が、都市機構と大学の連携で開催され、「みついけ」と「みついけ南」の住民36名が参加した。2006年度までは、「みついけ」と「みついけ南」の住民は、各自でワークショップを行っていたが、2007年度からは、両者の共有財産である緑地をフィールドとし、両者連携でワークショップが行われることになった。
 当日はまず、栗本修滋氏(前出)が、「学園南緑地(里山)の管理」をレクチャーし、「共有財産である緑地を住民自らが管理することの意義」「緑地管理を通じた住民交流や次世代の育成」について言及した。続いて、上原が、「英国BTCVに学ぶ里山をつかったナチュラルブレイク(新しい森林浴)の可能性」をレクチャーし、「BTCV(British Trust for Conservation Volunteers:英国環境保全ボランティア協会)による自然環境の保全とレクリエーション利用の両立」、「森を歩くだけでなく管理することによるリラックス効果」について言及した。その後、参加者36名は緑地に入り、都市機構の担当者や栗本氏のアドバイス、大学スタッフのサポートを得ながら、下草刈りを約40分程度行った。(図3-3-1)
 また、当日は参加者を対象に「林内活動前後の気分テストによるリラクゼーション効果計測」を行った。この効用を客観的に示すことで、緑地保全に関心の薄い住民層を取り込み、気軽な環境保全プログラムを提案することを目的とした。
 さらに、環境保全プログラムを周辺の商業施設にも提案し、隣接する斜面緑地の活用や管理を、「みついけ」や「みついけ南」と連携しながら行う「グリーンネットワーク」の構築を目指している。



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