報告|REPORT

Recommended Layout


身障者の衣服制作のためのユニバーサルボディの研究開発(1)

Research and Development for a Universal Dummy: A Study for the Persons with Physical Disabilities(1)


見寺貞子

MITERA, Sadako Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


野口正孝

NOGUCHI, Masataka Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


相良二朗

TOYAZAKI, Mitsuo Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


池田公信

TOYAZAKI, Mitsuo Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


荻田 實

TOYAZAKI, Mitsuo Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


小山美代

TOYAZAKI, Mitsuo Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design




1 背景と目的

 平成13年度の身体障害児・者実態調査によれば、身体障害児・者数は、3,327,000人で、65歳以上の高齢者が2,004,000人(60.2%)を占め、障害は年齢が上がるにつれ上昇し高齢社会に向けてさらに増加していくことが予測されている(図1)。また、18歳以上の在宅身体障害者は、3,245,000人で、そのうち肢体不自由者が1,749,000人(53.9%)を占め、平成8年と平成13年の調査を比較すると肢体不自由者は5.6%増加している。障害の原因は脊髄損傷、脳血管障害などの疾病や労働災害、交通事故によることが多く、運動機能の障害により下肢・上肢・多肢および大幹機能に麻痺障害をもつ人が多い(表1)。彼らは障害を負った後も健常であった頃と同様、社会参加に積極的である。にもかかわらず体型変化や身体機能の低下により衣生活に対しての不便さや問題点を多々抱えている。今後増加の一途を辿る肢体不自由者に対して快適な衣服の提供は必要不可欠な研究であると考える。
 衣服制作において、ボディ*1は、着用者の型紙(設計図)制作に必要不可欠な備品である。しかし現在、健常者の男女や子供の一部のサイズに対応したものしか開発されておらず、身障者用ボディは皆無であり、そのためにはボディの研究開発が欠かせないものと考える。
 本報では、今後、高齢化が進む中で増え続けると予測される高齢女性の片麻痺者に対応できる可動式ボディ*2の研究開発を行ったことに関して報告する。


図1 年齢階級別に見た身体障害児・者の年次推移 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成13年)

Larger

(注)昭和55年は身体障害児(0〜17歳)に係る調査を行っていない。
図1 年齢階級別に見た身体障害児・者の年次推移
資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成13年)



表1 障害の疾患別に見た身体障害者数(18歳以上在宅者) 資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成13年)

Larger

表1 障害の疾患別に見た身体障害者数(18歳以上在宅者)
資料:厚生労働省「身体障害児・者実態調査」(平成13年)


 HOME

 page top