報告|REPORT

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20世紀のファッション環境デザインの変遷と21世紀への展望

The change of a fashion environmental design of the 20th century and the prospects to the 21th century


見寺 貞子

MITERA, Sadako Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


佐々木 熙

SASAKI, Hiromu Honorary Professor


野口 正孝

NOGUCHI, Masataka Professor, Department of Fashion and Textile Design, School of Design


逸身 健二郎

ITSUMI,Kenjiro Professor, Department of Product Design, School of Design


藤山 哲朗

FUJIYAMA Tetsuo Associate Professor, Department of Environmental Design, School of Design


橋本 英治

HASHIMOTO, Eiji Professor, Department of Media Arts, School of Progressive Arts





1 はじめに

1−1 研究目的 

 ファッションの概念は、ある時期、ある事象により、多数の人が同調する現象であり、はやり、趣味・嗜好などの流行一般、特に服飾の流行と記されている。 つまりファッションとは各時代の経済・社会的状況との深い関わりの中で、人間のニーズやウォンツに敏感に反映しながら変遷している。20世紀に入り、ファッションは、服飾からインテリア、家電製品、車、食品などさまざまな領域へと広がり、私たちの生活に浸透していった。またデザインは、人がこうありたいと望むコトやモノを具現化することであり、人が環境を作り、環境が行動を起こさせ、その行動に参加する人々がファッションを生むというサイクルの中で循環している。 本報で記載しているファッション環境とは、ファッションが社会的な広がりに至った環境をいい、ファッション環境デザインとは、そこで人間の内面にある個性、創造性、感性の発揮と深く関わってくるデザインのことを示す。 本研究は、20世紀・近代社会におけるデザインの変遷を本学の独自性を活かしたファッション、環境・建築、視覚情報、プロダクトデザイン分野から考察し、その関連性の中から21世紀のファッション環境デザインの方向性を見出すことを目的とする。


1−2 研究方法
 

 近代デザインに影響を与えた産業革命期以降から、各分野別のデザインの変遷を辿る。分類基準をまず世界における社会、経済状況の中で、影響を与えたと思われる一般的事項を抽出する。そして分野を美術、ファッションデザイン、プロダクトデザイン、環境・建築デザイン、ビジュアルデザインと分析し、その変遷を考察する。またファッションデザイン分野では、ファッションデザインと日本におけるファッション動向に分類している。ファッションデザインでは、世界的に話題となった国内外の斬新なデザインであるモードを取り上げ、日本におけるファッション動向では、モードの影響を受けて日本国内で話題となったファッションデザインやビジネスおよび風俗を取り上げた。各デザインの抽出基準としては、年次ごとに影響を与えたと思われる事項を、時系列に明記した。また10年ごとにデザイン傾向をまとめ、それらの資料から各分野の変遷を考察した。



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