2.評価検証

2-6 検証

こうして改めて『ideas ahead 2010』を見てみると、成分A・Cについては、ある程度は表現出来ていると評価して良いかと思うが、成分B・Dに関しては、筆者のデザインワークの中で表現しきれていないために評価対象が不足していると言える。ただ、成分Bに関しては、実際は単純集計の時点で非常に重要な問題点が浮き彫りになっていた。それはアンケートの項目Eの『音声で操作する』とFの『しぐさで操作する』が殆ど支持を得られなかったということである。また、項目Iの『誰かが代わりに操作してくれる』も、ほとんど支持を得られなかった。ここから浮かび上がるのは、多くの映像に当たり前のように登場する音声入力・しぐさ入力・エージェントによる代理実行など、近未来ユーザーインタフェースの常套手段として描いたこれらの手法が、全く訴求できていないと言う事実である。その理由は、残念ながら現状では定かではない。これらの手法は、多くのコーポレートメッセージ映像だけでなくSF映画などにも頻繁に登場するため、ユーザーはこれらを見飽きているだけなのかも知れないし、あるいは実際にユーザーインタフェースとして魅力がないのかも知れない。この点については今後に解き明かしていくべき課題として認識しておきたい。



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