5.エコロジカル・ネットワークの構想-提案

図11 -苗木植栽と表土(根株)移植のイメージ

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図11 -苗木植栽と表土(根株)移植のイメージ


図12 -植栽方法の組み合わせ(単一の整備実施)

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図12 -植栽方法の組み合わせ(単一の整備実施)


図13 -植栽方法の組み合わせ(複数の整備実施)

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図13 -植栽方法の組み合わせ(複数の整備実施)


表2-樹林の管理方針と整備項目

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表2-樹林の管理方針と整備項目

5-1-2 コリドーの形成に向けた樹林整備の提案
それぞれのコリドーを豊かにするためには、居住者が、その樹林環境を評価し、目標とする樹林の像やそのための手段を「選択する」というプロセスが想定される(そして、そのプロセスを視野に入れた環境整備が検討されるべきである)。そのプロセスのモデルとして、林業や薪炭林施業を取り上げ、それら人の働きかけの元での樹林の成長段階を、適宜、配置することを提案する。
樹林の成長段階は、幼木や根株(崩芽)などからなる初期段階、ある程度樹木が成長し、下草刈り等の管理が不要となる中期、そして高層の樹木により林冠形成された後期の、3つが想定される。よって、ここから以下の各整備が考えられる。なお、残存する樹林はそのままとし、ここでは主に、造成緑地における提案を行う。

[苗木植栽(初期)]
造成緑地の内、表土(根株)移植、成木移植等による生態系の保全が困難な箇所においては、新規に苗木植栽を行う。その樹種は、在来種から選定するが、今後、25〜50年間(遷移初期段階)に林冠形成する樹木を中心に選定する。一部、遷移後期の、照葉樹林を形成する樹種を混ぜる*9。 その植栽密度は、0.25本/m2(林業で、植林する際の密度)とし、20〜25年後に0.1本/m2の樹林形成を目指す(図11)。

[表土(根株)移植(初期)]
樹木伐採後に残される根株を活用し、造成後において、この地域で攪乱発生後に出現するであろう樹種の保存(シードバンク)を試みる。樹木の種が含まれている造成箇所の表土を、根株を1単位として移植を行う。根株からの萌芽や表土からの実生木が、樹林形成することを目指す(図11)。

[成木移植(中期〜後期)]
造成後の早期の樹林形成を促すことを目的として、早期緑化や生態系の再構築に有効とされるコナラやクヌギ、ヤマモモ等の成木移植、エコユニットによる成木と表土移植等の工法を適用する。なお、移植木は、本事業地の他の造成地より選定する。

早期に樹林景観を再現することと同時に、様々な樹種、樹齢の樹木からなる樹林の形成を目指すという観点からは、それぞれの手法は単体で行うのではなく、各住宅地において、複数の組み合わせで実施することが望ましい(図12、13)。
以上の提案の、各コリドーへの適用および各コリドーの管理方針の例を「図14」「表2」に示す。



図14 -各整備項目の適用例

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図14 -各整備項目の適用例

 



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